ダイエット中は甘いものを避けているけれど、果物は平気!と思って食べているあなた!
実は、ダイエット中に果物は不向きかも?!
今回は、ダイエット中に果物が及ぼす影響について解説していきます!
ダイエット中の果物ってどうなの?
ダイエット中の果物ですが、結論からお伝えすると『痩せることはできるがおススメはしない』といったところです。
基本的に体重の増減はエネルギーコントロール。
食品単体で良い悪いではなく、全体の食事のバランスが重要です。
果物を習慣的に摂取していても、エネルギーコントロールがうまくいっていれば痩せることができます。
果物が大好きで絶対毎日食べたい!というかたは、他の食事でコントロールすれば良いのです。
ですが今回、果物をおススメしない理由が3つあります。
1.食欲が増す
2.肥満のリスクが上がる
3.肝臓に良くない可能性がある
これを1つずつ解説していきます。
ダイエット中に果物をおすすめしない3つの理由
1.食欲が増す
果物の中に含まれる『果糖(フルクトース)』が食欲を増す効果があると言われています。
2014年にアリゾナ州・南カリフォルニア大学が発表した論文に『果糖は脳の報酬回路の応答を高め、摂食行動を促進する』と示されています。
少し難しい文章ですが、簡単に言うと『果物(果糖)を摂取すると食欲が増す!』と言うこと。
これは人で実験されているものですので、信憑性は高いでしょう。
果物を摂取することによって食欲が増していっぱい食べちゃうなんて、ダイエットの敵とも言える内容!
他の食事でエネルギーコントロールができる!と言うかたは問題ないですが、何となく甘いものが食べたいなぁと思って果物を選んでいるかたは要注意です!
2.肥満のリスクが高まる
これは2013年にアメリカのイエール大学が発表した論文で、人を対象に果糖を摂取する群と摂取しない群に分かれて、実験されたもの。
論文の内容は、『果物の糖を摂取すると体重が増える人が多い』という実験結果が記されています。
1つ目の実験と同様で、果物単体で太ると言うより果物を食べることによって食欲が増し、肥満のリスクが上がると言うことです。
3.肝臓に良くない可能性がある
これはアメリカの科学誌に掲載されている内容で、動物(猿)を対象として実験されたもの。
人を対象にしていないので、少し信憑性は薄いかもしれません。
掲載されている内容は『果糖は体重の増加とは関係なく、肝臓そのものに損傷が見られる』と言うこと。
この研究のポイントは、体重増加と果糖単体の影響を分けて考えているところです。
実験では、果糖を摂取しながら体重が増えないように行っています。
つまり果物をいっぱい摂取することにより、体重が増えて脂肪肝になったとしたら果糖の影響ではなく、脂肪が増えたことによる肝機能への悪影響。
太らなくても果糖単体で肝臓にダメージがあるんじゃないかと言う可能性を示している論文です。
『果糖は肝臓に悪いから食べないほうがいい』と言い切れるかと言うと、そこまで強い科学的根拠ではないのですが、参考までにご紹介します。
とはいえ、食欲増進や肥満のリスクがあるのでダイエット中は果物の摂取量を減らしてみることをおススメします。
食事の中で1番大事なこと
ダイエット中の食事で1番大事なのは『極端な食事をしない』こと。
この内容を知っていても知らなくても、果物だけを大量に摂取することはおススメできないです。
もちろん、日常生活の中で食べても特に問題はないですが、長期的に見た時にもしかしたらリスクが少し上がるかもしれないと言うレベルです。
あまり神経質に、この栄養素が悪い!悪くない!と捉える必要は全くありません。
何が伝えたいかと言うと、食品単体が体に良いか良くないかで捉える必要はなく
食べたければ食べて、その他のエネルギーバランスを調整するということが大事なのです。
ダイエットや体作りをしていて悩んだり、色々興味が出て調べるとちょっとしたことを正しいのか、正しくないのか気にされるかたが多いと思いますが、大原則はエネルギーバランスということを頭に入れておくと良いでしょう。
摂取しすぎると危険なもの
例えば、コーヒー・緑茶・エネジードリンクに含まれているカフェイン。
摂りすぎると、急性カフェイン中毒になり死に至るケースがあります。
ですが、この事実を知りながらカフェインは体に悪いから摂るのをやめる!と言うかたは少ないですよね?常識の範囲以内で食生活を行えば、問題はありません。
まとめ
基本的にどの栄養素も過剰摂取は危険なので、全体のバランスが重要です、
果物の栄養素単体では、ダイエットに良い影響はなさそうなので、食べなくても大丈夫なかたは果物をなくしてダイエットすると効率的に痩せることができます。
ダイエットや体作りをされているかたは、是非参考にされてみて下さい。